WordPressのクイック起動をスクリプト化する

WordPressを3分で起動してみる」では、Wordpressとデータベースをそれぞれ手動で起動したが、今回はこれをスクリプト化しよう。

何度でも繰り返しWordpress実行環境を再現できるようにしておくと、トラブル対策やサーバーの引っ越し等の際に、とっても便利だからね!

これにはdocker-composeというコマンドラインツールと、このツールへの命令を列挙したスクリプトファイルを使う。

docker-composeはdocker本体とは別にインストールする必要がある。そしてスクリプトファイルは自分で書く。

docker-composeをインストールしよう!

$ curl -L https://github.com/docker/compose/release/download/1.12.0/docker-compose-`uname -s`-`uname -m` > docker-compose
$ chmod +x docker-compose
$ sudo mv docker-compose /usr/local/bin

インストールできたか確認。

$ docker-compose -v
docker-compose version 1.12.0, build b31ff33

これでOK。次はスクリプトを書くよ。

スクリプトファイルを書こう!

テキストエディタでdocker-compose.ymlという名前のテキストファイルを作成する。内容は以下の通り。

スクリプトファイル名は docker-compose.yml と決められている。ファイル名が違っていると docker-compose が正しく動作しないから注意が必要だ。

version: "2"
services:
    mdb:
        image: mariadb
        environment:
            MYSQL_ROOT_PASSWORD: rootのパスワード
    wordpress:
        image: wordpress
        depends_on:
            - mdb
        links:
            - mdb:mysql
        ports:
            - 8080:80
        environment:
            WORDPRESS_DB_HOST: mdb
            WORDPRESS_DB_NAME: wordpress
            WORDPRESS_DB_USER: root
            WORDPRESS_DB_PASSWORD: rootのパスワード
    admin:
        image: phpmyadmin/phpmyadmin
        depends_on:
            - mdb
        links:
            - mdb:db
        ports:
            - "8000:80"
        environment:
            PMA_ARBITRARY: 1

起動しよう

下記のコマンドで WordPress、データベース、管理ツールのすべてを一度に起動できる。

$ docker-compose up -d

ブラウザで http://localhost:8080 と http://localhost:8000 にアクセスしてみよう。それぞれ
Wordpress の初期設定画面と phpMyAdmin のログイン画面が表示されれば成功だ。

停止するには

下記のコマンドで WordPress、データベース、管理ツールのすべてを一度に停止できる。なお、起動と停止を行う際、カレントディレクトリに docker-compose.yml ファイルが存在している必要があるので、その点に注意しよう。

$ docker-compose stop

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